糖尿病について
日本人の糖尿病は肥満型の方だけではなく,標準体型や,やせ型体型の方も多いのでご注意下さい。
一般社団法人日本糖尿病学会糖尿病に関する状況
厚生労働省(平成28年)の発表では,日本における糖尿病有病者(糖尿病が強く疑われる方)数は約1000万人,また,糖尿病予備軍(境界型糖尿病)も約1000万人で,総数は2000万人と推計されております。日本人の約5人に1人が糖尿病有病者もしくは糖尿病予備軍ということになります。
高齢者の糖尿病放置すると怖い糖尿病の合併症
自覚症状がなくても糖尿病を放置すれば眼底出血,腎障害,足の壊疽などの怖い合併症がおきます。
境界型糖尿病でも放置すれば・・・
境界型糖尿病は従来あまり注目されておりませんでしたが,最近,心筋梗塞や脳卒中の重要な原因であることが分かってきました。
検査の結果,「境界型糖尿病で治療の必要は無い。」と言われて安心していませんか? 薬などで治療の必要が無いからといって,放っておくと重大な病気を引き起こします。特に,肥満,高血圧,脂質異常症などを伴った境界型糖尿病は,動脈硬化症の危険度が高い状態と考えられます。
でも,恐れる必要はありません。生活習慣を改善し,長期にわたって血糖値を適正に維持すれば問題ありません。
糖尿病食は健康食
生活習慣の予防と治療の基本は食事です。
そして,糖尿病の食事治療法は家族みんなで取り入れたい健康食です。糖尿病食を難しく考えすぎている方が多いようです。特別な食事でも単に量が少ない食事でもありません。家族と同じ食事を食べ方と量に注意しながらとって下さい。具体的なポイントは下記のとおりです。
① 腹七分目に。
② 食品の種類は30種類以上を目標とする。
③ 脂肪は控えめにする。
④ 朝食,昼食,夕食を規則正しくとる。
⑤ 塩分をとり過ぎない。
糖尿病食レシピ
糖尿病の運動療法
運動習慣を身につけましょう。
① 「いつでも,どこでも,一人でも」できる運動。歩行が最適。
② 運動時の脈拍数を100~120拍/分以内に。
③ 歩行運動では,1回15~30分間,1日2回(冬でも10分位で少し汗ばむ程度)。
④ 日常生活の中に組み入れ,できれば毎日行うことが望ましい。
⑤ 運動療法の時刻は食後1時間頃の実施が望ましいとされているが,実生活の中で実施可能な時間
いつでも良い。